猫の消化器型リンパ腫

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   DOCのススメ

今回はドックの受診により偶然見つかった、猫の消化器型リンパ腫の症例をご紹介致します。

 

来院時、特に症状はなかったのですが、高齢になってきたので

健康チェックのために、とドックを受診頂きました。

するとエコー検査にて腸間膜リンパ節(お腹の中にあるリンパ節)の腫れと

一部小腸の壁の異常を認めました。

【エコー検査】

腸間膜リンパ節(お腹の中にあるリンパ節)      

小腸

 

 

腫瘍の疑いがありましたので、開腹をしての病理検査をご提案いたしました。

 

 

 

※以下、臓器の写真ですので苦手な方はご注意ください

 

 

 

 

 

 

 

 

腸間膜リンパ節               

小腸

 

   

エコーと同じく、リンパの腫れと一部腸の腫れを認めました。

 

異常のある臓器を病理検査したところリンパ腫(消化器型)の診断が出ました。

リンパ腫は悪性腫瘍に含まれますが、その中でもグレード(悪性度)がさまざまあり、グレードにより余命が異なりますが抗がん剤により緩和できる可能性のある腫瘍のひとつです。

 

今回は早期発見だったため、治療法についてよくお考えいただく時間をとることが出来ました。

結果的に抗がん剤はご希望されませんでしたが、現在も病気と向き合いながら穏やかに

生活されています。

 

悪性腫瘍でも早期の場合ですと自覚症状が出づらいため、検査時に偶然見つかることがあります。

また、言葉を話せない動物達の健康状態を把握するためにも検査はとても重要性です。

早期発見により治療の成功率を上げることや治療の選択肢の幅を広げることが出来る場合があります。

その為に当院では定期的なドックの受診をお勧めしております。

大切なご家族に健康をプレゼントしませんか?

誕生日などの節目に是非ドックの受診をご検討下さい。