犬の腹腔内陰睾

2020/03/10

今回は腹腔内陰睾の犬の症例をご紹介致します。

陰睾とは精巣が陰嚢内に降りてこない状態のことを指します。

睾丸が正常な位置にないと、自分の体温に精巣がさらされ、腫瘍化のリスクが高まります。

治療としては一般的に外科的な摘出が推奨されます。

症例：6か月　チワワ　

身体検査上で、睾丸が触知出来なかったため画像検査を行いました。

＜エコー画像＞

お腹の中に睾丸(赤〇)を認めましたので開腹での摘出をご提案致しました。

＜手術写真＞

※以下、手術写真のため苦手な方はご注意下さい

　　　↓

睾丸(黄緑〇)がありましたので摘出を行いました。

未去勢の場合、男性ホルモンの影響により

・前立腺肥大

・会陰ヘルニア

などのリスクが高まります。

また精巣疾患などもありますので、繁殖の予定がない場合は

去勢手術をお勧め致します。

ご不安事がありましたら何でもご相談下さい。